活動報告
委員会質問(詳細)令和5年度全国学力・学習状況調査について
【問】本市教育委員会におかれましては、令和3年度から令和7年度までの5年間を計画期間とする「門真市教育振興基本計画」を策定し、今年は折り返しの3年目となります。計画の中では7つの施策の一つに「確かな学力の育成」を掲げており、その中で、国において実施される全国学力学習状況調査において、過去全国平均を下回っていた成績を、令和2年度に「門真市学力向上アクションプラン」を策定し推進することで、3年後つまり本年度に全国平均越えを目指す目標を立てておりました。
これまでの学力向上アクションプランで、多くのことに取り組んできた中で、いくつかを改めてお示ししますと
一つ、学力向上に関する府の加配教員配置(5人)に加えて、市独自の任期付き教員を7人配置することで、12校に学力向上に特化した担当者を位置づけ、取り組みの推進
二つ、市教育センターでは、これらの加配配置校に対して、確かな学力向上の取組みを推進できるように、学力向上担当者を対象とした研修を定期的に実施し、各校の学力向上策に対する指導助言を行うとともに、担当者同士の情報共有を行い、効果がみられた実践事例の交流を実施
三つ、加配未配置校については、市教育センター指導主事やスクールアドバイザーが学校訪問を行い、学力向上の取組みを直接的に支援
四つ、各校における取り組みの現状や成果を学期ごとに把握するため、過去の全国学力学習状況調査の問題を参考に作成したアセスメントワークの活用や授業等で補充的に活用できるよう確認プリントを市教育センターで作成し、全小中学校に配付
五つ、学力向上担当者を対象とした、先進事例の視察の実施
などに取り組んでこられました。
そこで、質問ですが、
・今年度の結果概要について、また
・経年比較の結果も併せて
どのような結果になっているかお聞かせ下さい
【答】今年度の全国学力・学習状況調査の結果について、標準化得点を活用した対全国比における経年比較の結果としましては、小学校では国語98.3%、算数98.2%であり、これはともに過去最高の数値でした。また、中学校においては国語97.6%、英語96.5%であり、ともに過去最高の数値となりました。数学は97.2%で昨年度に次ぐ過去二番目に高い数値でした。
学力向上アクションプランの目標として掲げてきた全国平均越えについては、市全体としては、残念ながら達成できませんでしたが、小学校において国語算数ともに全国平均越えの学校が4校、算数において全国平均越えの学校が7校ありました。全国平均を超えた学校数として過去最高です。これまで学校と教育委員会が一体となって、子どもたちに確かな学力をつけるべく学力向上アクションプランの取り組みを進めてきましたが、その成果があったものと考えております。
【問】学力向上アクションプランの取り組みについては今年が3年目となり終わりとなりますが、
・今後新たに考えている取組みについてお聞かせ下さい。
【答】現在、各校において、今回の全国学力・学習状況調査の結果の分析作業を行っております。さらに、教育センターにおいて、これまでの3年間の取り組みを通じて見えてきた課題を精査しており、今後の市全体の取り組みについての方向性を定め、11月に実施予定の門真市教育フォーラムで、市内全教職員で今後の学力向上施策について確認し、今後につなげていきたいと考えております。
【要望】今年度目標にしていた全国平均越えには少し及びませんでしたが、答弁にありましたように、成果は出ております。今後も引き続き、学力向上の取組みを推進していただきますよう要望いたします。