活動報告

【令和7年6月】一般質問(詳細)門真市駅前のまちづくりについて

【質問要旨】
・件名 門真市駅前のまちづくりについて
・要旨
(1)現在の検討状況について
(2)今後について

 

【質問】
門真市駅前のまちづくりについてお聞かせください。
門真市駅前及びその周辺のまちづくりについては、これまで何度も質問してきました。令和6年の第2回定例会の一般質問でもお聞きしましたが、1年たった現在、進展もあるかとも思いますので、今定例会においても質問させていただきます。
さて、門真市駅周辺については、今からさかのぼること56年、当時、現在の門真市駅より約300メートル大阪よりにあった門真駅が、すぐ近くの大手電機会社の工場へ向かう人々の影響もあり、一日の乗降客が5万4千人。現在の門真市駅の乗降客が1日約2万人なのでその多さがわかるかと思いますが、ホームに入れない乗降客が府道守口‐門真線にあふれだし、事故や危険回避もかねて、昭和44年に新駅工事が着工、昭和46年に新門真駅(現在の門真市駅)が完成しました。
また、門真プラザについては、府道大阪中央環状線の東側、および京阪電車の南沿いのエリアで、終戦直後に建てられたままの木造アパートや文化住宅が密集しており、防災上の問題もあったため、新門真駅の建設に合わせて、「新門真駅前住宅地区改良事業」として再開発されました。再開発は大手商社・丸紅飯田と本市が共同施行し、敷地9,650平方メートルには、鉄筋12階建てを3棟、10階建てと8階建てを各1棟の中高層ビルを建て、1~3階を分譲・改良店舗とし、あとは元の住民用の市営住宅200戸、分譲住宅35戸が建設されました。
また、事業費は本市が20億7千万円、丸紅が25億6千万円の負担。また、本市負担分のうち国・府の補助、住宅金融公庫、分譲住宅申込金で大半をやりくりするとされています。
昭和48年に完成された門真プラザは、当時では大変珍しかった公民連携のまちづくりによって建設され、この「新門真駅前方式」の再開発は建設大臣賞を受賞したとのことです。門真市史をみますと、「市の実際の出費は約3億円という“安上がり事業”で計画から完成するまで2年のスピード開発」だったと記述されております。
しかしながら、メリットばかりでなく、多くの権利者が存在することになり、その後は、合意形成が必要な場面で労力を伴うこととなりました。

質問に移りますが、昨年の一般質問の答弁で、門真市駅前の再開発事業の計画が進む中、市営住宅を含む市の所有する床をどうするのか、どのような体制で検討を進めるお考えなのか問いました。市からは、様々な観点で協議できるよう、庁内関係課と速やかに情報共有や意見交換ができる体制を整えていきたいとの答弁がございました。
それを踏まえまして、6月には「門真市駅前地区 市街地再開発 事業組合 設立申請」が府に認可されたため、権利者である市としても期間内に私有財産をどうするか方針を伝える必要が出てくるかと考えます。今後、市の方針を示していくと思いますが、市街地再開発事業における、私有財産の現況や扱いについての方針の検討状況について、また、今後の動きについてお聞かせください。

 

【答弁】
(1)私有財産の現況や、扱いについての方針についてです。
門真市駅前地区市街地再開発事業に係る私有財産の現況につきましては、予備都市政策課が所管する市営住宅及び一部の改良店舗、財産活用化が所管する門真都市開発ビルの事務所や地下駐車場の一部、そして産業振興課が所管する中小企業サポートセンターがあります。
これらの私有財産につきましては、議員お示しの通り、6月4日に設立認可された門真市駅前地区市街地再開発組合による「権利変換計画」作成にあたり、私有財産の扱いについて同組合に申し出する必要があります。
現在の検討状況につきましては、私有財産の所管課に加え、地域整備課、企画課で組成した「門真市駅前市保有床活用検討会議」にて私有財産の扱いに係る方針や活用方法の検討を進めており、まずは、権利変換を受けることを前提としつつも、他の権利者分も含めた事業全体の権利変換計画への影響などを鑑み、一部転出を申し出する方針とし、5月に開催の公共施設等マネジメント戦略会議へその旨、報告しました。

 

(2)今後について
今後につきましては、同組合に申し出するとともに、権利変換後の活用方法について、同検討会議にて引き続き議論を続けるとともに、権利変換を希望しない部分については、適切な時期に財産処分の手続きを進めてまいります。

 

【要望】
市の所有する床については今後検討するとのことでした。一定数、確保しておくのか、それとも、この際に売却するのか。他の権利者の意向もふまえての議論となるかと思いますが、私としては、持続可能で魅力ある駅周辺のまちづくりのためには、再開発後も本市が関わっていくことは重要かと思います。今後も動向を注視させていただきますので、よろしくお願いいたします。以上で質問を終了いたします。ご清聴ありがとうございました。