活動報告
【令和8年9月】一般質問(詳細)市立図書館および学校図書館の図書調達について
【質問要旨】
・件名 市立図書館および学校図書館の図書調達について
・要旨
(1)市立図書館および学校図書館の図書の購入先等について
(2)購入図書の装備について
(3)購入図書の予算および決算について
(4)図書納入組合の要望について
【質問】
ここ近年、書店業界は苦境が続いております。
日本出版インフラセンター調査によりますと、全国の書店数は1998年度の2万4,237店をピークに減少傾向にあり、2024年度は1万417店、2025年にはさらに424店減少して9,993店と、1万店を割り、データのある1994年以降、最小となりました。官民ともに書店活性化の動きは広がってきているものの、インターネットの普及やネット書店の伸長もあり、紙の出版市場の不振は続き、街の書店減少に歯止めがかからない状況が続いております。
先日も大阪府豊中市で創業70年を超え書店経営をしていた田村書店が倒産したことは大きく報道されました。
政府は令和7年6月に減少が続く街の書店を「文化や地域の拠点」として維持・活性化させることを目的に「書店活性化プラン」を発表し、本につけるICタグの普及など書店の経営効率化を推進するなど、さまざまな取り組みを進めている一方で、紙の出版物の推定販売金額は1996年の約2兆6,564億円をピークに下がり続け、昨年は50年ぶりに1兆円を割りました。
さて、本市に目を向けますと、カドマドが開館し、市民が本にふれる機会が増え、スマホやタブレットの時代にありながら活字による情報収集などは学習効果があると再認識されております。本市初の義務教育学校「水桜学園」におきましても、あらゆる場所に図書が配架され、常に目に触れ、手に取れることは読書習慣を根付かせる一助になっております。
そこで本市の市立図書館および学校図書館の図書調達についてお聞かせいただきます。
(1)まず、本市の公共施設のなかで、多くの図書を購入していると思われる市立図書館や学校図書館の図書の購入先等についてお聞かせください。
(2)次に、購入図書についてどのような装備をして納入されているのかお聞かせください。
(3)また、図書購入費の予算及び決算について、数字が確定している令和6年度の状況をお聞かせください。
国におきましては、令和8年4月「官公需における価格転嫁・取引適正化加速化プラン(以下、加速化プラン)」が公表されました。その加速化プランや取組みの通知において、
①発注にあたって作成する予定価格へ、最新の実勢価格の反映
②労務費・原材料費、エネルギーコスト等の上昇への対応
などが、全ての地方公共団体において、令和9年度末までに、100%の実施がなされる状態を目指すとされております。
(4)先日、門真市図書納入組合の方から、お話を伺いました。本市から図書を購入いただいているそうですが、フィルムなどの消耗品や装備費用は全て書店負担となり金銭的に非常に厳しいということでした。具体例をあげますと、定価1,500円の図書は、仕入価格が1,200円で一冊の利益は300円程度とのことです。学校図書の場合は図書をフィルムコーティングする必要があり、1冊あたりフィルム代は100円、作業にかかる人件費は120円ということです。つまり、合わせて220円の経費を300円の利益から捻出しなければならず、80円しか手元に残らない計算となります。
公共図書館への図書装備費用では、さらに上がり1冊あたりの経費は372円となり、ほぼ利益が出ない状態であるとのことです。
また、装備作業については門真市内の障がい者施設に依頼しており、福祉支援・就労支援という意味でも寄与しております。
加えて、学校図書の予算につきましては、「2025年度学校図書館整備施策に関するアンケート」から、本市の金額は他の自治体と比較して少ないとの結果がでております。
以上のことから、
①フィルム代や装備作業に係る経費を図書本体とは別に予算化すること
②学校図書館の図書購入予算の増額
などの要望をお聞きしました。お話を聞く限り、本市として何か対応できることがあるとも思いますが、本市の現状の認識と、今後どのように対応していくかお考えかお聞かせください。
よろしくお願いします。
【答弁】
まず、市立図書館の図書の購入先等についてであります。
市立図書館の図書につきましては、主に門真市内の書店で構成される門真市図書納入組合から購入しており、令和6年度実績は、購入冊数13,090冊のうち、12,991冊、99.2%となっております。
また、専門書など販路によって入手困難な図書につきましては取扱状況に応じ、市外の他書店等から購入するなど、門真市立図書館資料収集方針に基づき、対応しております。
次に、購入図書の装備についてであります。
門真市図書納入組合からの購入分につきましては、市民利用に供するために本を管理するためのバーコードラベル、分類や書架の位置を表す背ラベル、汚れや傷みを防ぐフィルムコーティングなどの、図書館で利用できる状態に整える「装備」を行ったうえで、納入いただいております。
次に、図書購入費の予算及び決算についてであります。
市立図書館では、必要な図書を計画的に購入しており、令和6年度予算額は26,625,000円、決算額は26,624,991円となっております。
次に、図書納入組合の要望についてであります。
図書館サービスを行う上で、これまで装備を含めてご対応いただいており、材料費など様々な費用の上昇が続いていることは認識しております。
装備費用のあり方につきましては、国・府・他市の状況等も踏まえ、検討してまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
次に、学校図書館の図書の購入先等についてであります。
書籍は独占禁止法に基づく著作物再販適用除外制度により、定価販売となっておりますことから、市内及び北河内地域に本店または支店を持つ業者を中心に定価にて随意契約により購入しております。
次に、購入図書の装備についてでありますが
納入業者においてフィルムコーティングの装備を施した上で各学校に納入いただいております。
次に、図書購入費の予算及び決算についてであります。
令和6年度当初予算におきましては、小学校費が2,512,800円、中学校費が1,407,000円であり一校あたりといたしましては小学校が約193,290円、中学校が234,500円となっております。また、令和6年度決算額につきましては、小学校費が2,490,817円、中学校費が1,399,930円であり一校あたりといたしましては、小学校が約191,600円、中学校が約233,320円でございます。
最後に、図書納入組合の要望についてであります。
図書を汚れや傷みから防止するとともに、児童生徒に対し貸出しできる状態にするためには、フィルムコーティングを施す必要がございます。
これらの経費につきましては、これまで納入業者により対応いただいておりますものの、昨今の物価上昇により、材料費や人件費が高騰していることは認識しております。
今後は、国、府、他市の動向等も踏まえながら、図書の装備に係る費用負担のあり方及び図書の充実について、検討してまいりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。