活動報告
委員会質問(詳細)市長選挙について
期日前投票所と選挙啓発について
≪質問1≫
7月7日に門真市長選挙が執行されました。投票率は27.65%で、コロナ禍で行われた2020年の29.72%や2013年の27.77%を下回り過去最低となりました。一般的に、単独で行われる首長選挙の投票率については、その時の選挙情勢によりブレ幅が大きいことは、他の選挙結果を見てもよくあることと認識しております。そこで参考に、本市の市議会議員選挙の投票率を2007年からの推移でみてみますと、2007年は45.56%、以降4年ごとに44.63%、41.95%、40.77%、そして昨年は37.34%と8.22%も下がり続けてきました。選挙は民主主義の根幹であり、投票率が下がることは市政運営にも関わることで、非常に危惧しております。
もちろん、投票率を上げることは簡単ではないと承知しておりますが、自治体によっては、学校現場での主権者教育を積極的に行うことや、投票済み証明書を提示することで民間事業者のサービスを受けられるなどの取り組みを行っているところもあると聞き及んでおります。また、近年の特徴として、期日前投票を利用される方が増えており、期日前投票所の設置も効果があります。7月7日に執行された市長選挙において、そよら古川橋駅前3階のくらしの相談窓口内に期日前投票所を1日のみ開設されましたが、どのような経緯で開設に至ったのか、また、投票者数の結果について、お聞かせ下さい。
≪答弁1≫
これまでの令和4年参議院選挙および令和5年統一地方選挙におきましては、1階フードコート横にて期日前投票所をそれぞれ6日間設置しておりましたが、施設をリニューアルされたことに伴い、3階で本市が開設しております、くらしの相談窓口の休日を利用し、1日間設置しました。
投票者数につきましては、男性405人、女性681人の計1,086人でした。
≪質問2≫
本市役所と南部市民センターの期日前投票者数は6日間の開設でそれぞれ2,225人、2,690人であることを考えますと、そよら古川橋は一日で1,000人を超えることから、買い物ついでに投票するという、投票以外でも人が集まる場所での期日前投票所の設置は効果があることが分かります。
参考までに、先日行われた箕面市の選挙では、市内4か所に期日前投票所が設置されており、特筆すべきは、阪急箕面駅近くと北大阪急行箕面萱野駅前の大規模商業施設キューズモール箕面内に設置された2ヶ所の期日前投票所は開設時間が、午前7時半から午後9時までとなっており、通勤通学前後や買い物ついでの投票が可能だったということです。箕面市は首長と市議選の同日執行でありますから、一概に比較することはできませんが、投票率は約50%にも上り、総投票数のうち期日前投票の占める割合は約34%となっております。これらは、本市の投票率27.65%や期日前投票の割合約22%を大きく上回るものです。
これらのことを考えますと、今後執行される選挙(国政も含めてですが)についても、商業施設などで期日前投票を実施すべきと思いますが、いかがお考えでしょうか。
≪答弁2≫
今回の市長選挙は記載台の設置が1か所だったため、くらしの相談窓口利用することが出来ました。しかし、記載台が2か所必要となる選挙の執行については、広さの問題から、くらしの相談窓口内での期日前投票所の設置は困難です。
そのため、選挙管理委員会事務局としましては、令和7年に完成予定の生涯学習複合施設での期日前投票所の設置を検討しております。
しかしながら、衆議院選挙ならびに令和7年中に任期満了を迎える参議院選挙選挙に関して、生涯学習複合施設建設が間に合わないことから、別施設での期日前投票所の開設が可能であるか調査研究してまいります。
≪質問3≫
衆議院や参議院の国政選挙となりますと、テレビや新聞などのマスメディアによって大きく取り扱われるためそれが啓発活動に繋がりますが、市内の選挙では、やはり周知啓発の努力が必要になります。先般の市長選挙では、公用車による街頭啓発が少なかったように思いますが、投票率の向上に向け、市長選挙において行った選挙啓発の取組みについてお聞かせ下さい。
≪答弁3≫
今回の市長選挙における選挙啓発につきましては、長い期間をかけて啓発できる内容を重視して実施いたしました。
そのため、投票日の1か月前の期間に集中して、自動車パネルの設置やポケットティッシュの配架に加え、協力いただいた商店街でのポスター掲出や従来の市長選では「のぼり」であったものを、比較的交通量の多い公共施設のフェンスに横断幕を掲げるなど工夫しました。
また、ポスター掲示場に期日前投票に関する案内を加えるとともに、ポスターを貼る区画に市長選のポスターを貼る位置であることを記載するなど、できるだけ市内を移動される市民の方に選挙がある事を知っていただく取り組みを行いました。
しかしながら、投票率は過去最低になってしまった事から、できるだけの期間内に、きめ細やかな啓発となるように取り組んでまいります。
≪要望≫
将来的には、生涯学習複合施設での期日前投票所の設置は、施設の内容的に全国的に投票率が低いと問題になっている若年層の投票率の向上に繋がるものと期待しております。
しかしながら、その間の国政選挙において、設置が困難となることは、選挙人の投票機会の充実を図るという観点からも鋭意検討を行っていただきたいと考えております。
例えば、大規模商業施設にこだわることなく、啓発にご協力いただける商店街の空き店舗や催事場などでの設置を検討してみてはどうでしょうか。
また、選挙啓発についても、これまでの実績のある取り組みの良いところは残しながら、効率的効果的な新たな取組みについても、先進事例を研究するなどして、積極的に取り組んでいただけますよう要望して質問を終了します。